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五 [映画]



「ファイブ ある勇敢な女性たちの物語」(FIVE)

「ある」と「たち」を並べた座りの悪い副題を付けられている今作は、乳がんを題材とした短編5本の連作テレビムービーで、それぞれ監督・脚本が違う5作には患者の名前がタイトルとして付けられています。


「シャーロット」(CHARLOTTE)
デミムーア

1969年7月20日、しばらく1人だけ家族と離れて暮らすことになったのに、何故か母親シャーロットに合わせてもらえない女の子のお話。

「何故か」って映画の紹介内容的に「乳がんだから」ですが、まだシクロホスファミド(エンドキサン)等の抗がん剤治療が一般的ではなかったのか、外見上は特に変わりないのに周りは死亡後の準備を進めている様子が不憫でした。
そしてそれについては家に集まっている親戚全員が口にしないようにしていて、女の子だけが理由も分からず疎外感を味わう内容となっていて、それに対し、「乳」も「がん」も普通の単語なのに続けて「乳がん」と言っていけないのは何故だとか、静かだけどもう寝室で死んでんじゃないかとか、毒舌を吐き続ける祖母が、他の家族に内緒で女の子を部屋に通してくれるところは泣けました。

「ハウス」のキャメロンことジェニファーモリソンが、どうせもう使わないからと患者の宝石を拝借しようとする酷い親戚役で出演。女の子の父親役で「ロスト」のジョシュホロウェイも出演していました。

そして今作の女の子が成長して乳腺専門医となり、残り4作に出てくる患者と繋がる連作となります。


「ミア」(MIA)
ジェニファーアニストン

2度目の結婚式を行っているミア(パトリシアクラークソン)で始まり、そこから乳がん告知の日まで時間が遡って行く形式でした。

その後(その前)、旅行会社を興したいと銀行に融資を求める短髪のミアですが、元手も何もなく家族もいないと融資係員(演:モンクことトニーシャルーブ)に話し、そこから更に時間が遡って映されることで何故そうなったのか等々が徐々に分かって行きます。
そんな変わった作りのおかげか、楽しさでは5話中1番だった気のする今作。何故かステージ4の乳がんが完治したとの突き抜けた設定もあれば、途中、もう死ぬだけだと思っている禿頭のミアが自分の葬式を行って親戚や友人に毒を吐く場面は、もう止めてあげてーと身悶えながら見ることになれば、最後の(最初の)告知の日の場面になって初めて、何故、旅行会社なのかが分かる粋な話でもございました。


「シャイアン」(CHEYANNE)
ペネロープスフィーリス

ストリッパーのシャイアン(リンジーフォンセカ)と、取り立て屋のトニー(テイラーキニー)は仲の良い恋人同士。ある日、シャイアンの胸を揉んでいたトニーが何かに気付き・・・

左胸の外側で上側(C位置)と、こちらの乳がんと同じ位置でしたが、今作では両乳房とも摘出手術を行わなければならないとの痛々しい診断が下される話でした。
会話の内容から、なんとなくトニーが何をするのかは分かるものの、その予想どおりでも良い終わり方でございました。
途中の債務者との会話も面白かったです。お前の車だったのかと驚きました。

恋人の乳房に左右それぞれ別の名前トリクシーとアンバーと付けて呼んでいるのを見て、「ホワイト赤マン」の夢と希望を思い出しました(あっちは乳首か・・・)。
そしてなんと、その乳房の呼び名に、5作目で素敵なオチが付けられます。


「リリー」(LILI)
アリシアキーズ

従姉妹の結婚式のことで姉と一緒に母親から呼び出されたリリー(ロザリオドーソン)は、結婚式の日は用事があって出られないと話すが母親は聞く耳を持たず「がんになったわけでもなければ出ろ」と言いだし、それに対して「その日は乳がんの手術日だ」と答えるリリー。
それならばと娘の手術に立ち会おうとする母親でしたがリリーはそれを拒否し、姉も妹の意思に従うべきだと母親を説得するものの、手術当日、(ピンクリボンを付けた)母親が病院に駆けつけてきて・・・

前々話で、乳がんと診断されてすぐ「手術は木曜」と言われ、それにミアが「その日は無理」と答えると、「なら金曜」との会話があったとおり、がんの状態にもよるだろうけれど、あちらではちゃきちゃきと手術日が決定するようでした。こっちは各種検査を経て結局手術日は診断日の1月半後ぐらいだったのー。しみじみ。

リリーの母親は悪い人ではなさそうだけれど、病的に五月蠅いうえに我の強い人らしく、娘2人は子供のころから振り回されていた様子。それで手術について立ち会いも話し合いも拒否していたようでしたが、手術の待合室で騒いでいるところを、同室にいたやはり乳がん手術待ちの男性(演:ジェフリータンバー)に、君のためを思ってのことだと諭される場面が良かったです。
そしてそれなりに仲直りしつつも、結局、母と姉は帰して1人で手術に向かうリリー・・・からの良い話でした。

手術日もそうですが、今話では普段着のまま歩いて手術室に向かう場面もあって、もしかしたらドラマ用の作り事なのかもしれませんが、こちらの手術時との違いが気になります。
※こちらは入院室から移動ベッドに乗せられて手術室へ移動。途中、その移動ベッドが柱に激突したのも今では良い思い出です。


「パール」(PEARL)
パティジェンキンス

(1話目の女の子である)乳腺専門医のパール(ジーントリプルホーン)が、自らも乳がんを発症してしまい、実家へ帰って父親(ボブニューハート)に、当時の母親について訊くものの・・・

こちらは前話「リリー」とは違い、親と仲違いしたまま手術に向かうこととなります。

そして最終話となる今回は、それから5年後の話となり、パールの勤めている病院では、5年間再発せずに過ごせたら病院の壁にキスマークを残す風習があり、それを行おうとするパールの周りには、お祝いに来た2~4話の患者(サバイバー)たちもいて(さりげなくジェフリータンバーも)、パールの親子関係にも決着がつき、実に綺麗に終わってくれる映画でございました。


こちらは5年生存まで残り4か月。乳がんの場合10年で考えるとの話もありますが、とりあえず節目として我が家でも小さく祝いたいものです。
・・・クリニックへ行って勝手に壁へキスマークを付けてくるかのー。


※それにしてもAMAZONの今作のページのカスタマーレビューは、何のことについて書いているのだろう。
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