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 [読書:小説]


嘘 (幻冬舎文庫)

嘘 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 明野 照葉
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: 文庫


「嘘」
明野照葉

先の予想はしない(できない)私でも、今作の謎である姉の豹変の理由について、かなり初めの方でもしかしたら・・・と思ってしまい、そしてその想像のままの真相となるのに、それに少しも納得できない怪作でございました。それだったら逆に許せませんがのー、
さらにオマケのように付けられたというか、出だしで分かってしまうオチが、姉妹ど(おい)・・・で、気持ち悪く感じられて読後の印象は最悪でした。
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みんな更年期 [読書:小説]


みんな邪魔 (幻冬舎文庫)

みんな邪魔 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 真梨 幸子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2011/12/06
  • メディア: 文庫


「更年期少女」(文庫版「みんな邪魔」)
真梨幸子

とある過去に打切られた少女漫画を愛する人たちが集ったネットサークルでのお話。
中世の貴族もののような設定らしいその少女漫画ですが、連載時には大人気があったものの、途中から少し絵柄が代わり、それからとんでもない最終回を迎え、でも、その最終回を読めるのは連載雑誌のみ、単行本化の際には無難な最終回に差し替えられて、さらにその単行本も再販されず、掲載雑誌ともどもプレミア価格で取引され、それでも滅多にオークションに出されないなどなど、ただでさえマニアが熱狂しそうな状況下、何せ過去の作品なため、少しお歳のいった方たちが妄執レベルで恋焦がれて二次創作に励んでいるとの、凄まじい設定の(小説内)漫画でした。
サークル内には女同士の嫉妬が絡めば、家庭に問題のある人がほとんどで、よからぬことを考えている人もいる、OLじゃないけど社内で派閥争いをしているOL軍団のような醜さの中、やがて次々と人が死んでいくやつでした。
個別の突発的な殺人事件の連続かと思いきや・・・の部分が丁寧なら、殺人の真相と一緒に過去のその少女漫画の真相も分かって行く、謎解き部分がしっかりとしていて面白かったです。
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死傷者分類 [読書:小説]


狙われた女 (扶桑社ミステリー)

狙われた女 (扶桑社ミステリー)

  • 作者: ジャック・ケッチャム
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2014/07/01
  • メディア: 文庫


「狙われた女」(TRIAGE)

女性が仕事をしていると、名指しで「お前をやってやる」と電話がかかってくる。その直後、職場に押し入ってきた男性が銃をブッ放し・・・との出だしで始まる3本の中・短編集。

「シープメドウ・ストーリー」(SHEEP MEADOW STORY)
ジャックケッチャム

上記の出だしのあとは、日常への鬱積を描いた場面が延々と続き、とうとう何もかも失った主人公が、「フォーリング・ダウン」のように殺戮を始めるような流れでした。
まさかそこからあんな終わり方になるとは・・・と、洒落た一編になっていて楽しかったです。


「狙われた女」(I'M GONNA GET YOU)
リチャードレイモン

日本版でのみ表題作となっている今編は、上記の出だしから延々と続く、女性と男性との攻防戦となる話で、あいかわらず映像的なアクション場面と、たがを失った血肉や臓物場面が続く、いつものレイモンで安心して読める1編でした。今冊の3編の中では1番好きです。


「われらが神の年2202年」(IN THE YEAR OF OUR LORD: 2202,)
エドワードリー

名前を存じ上げない作者だと思ったら(同姓同名の「ジャズ入門」が彼の作品ではない限り)初めての邦訳となる作者のようでしたが、何故か「狙われた女」とほとんど同じ上記の出だしのあとは、カトリックにより統一された未来社会で、テロリストに当たる邪教集団との戦いを描いた話で、いろいろパロディや言葉遊びが散りばめられているようでしたが、本当に詰まらなくて、そのエロ寄りの描写の多さと馬鹿馬鹿しさにエロアニメかと思わせられた1篇。そしてこれが3編中1番長いんですよ。読むのが苦痛でした。
あと、(今作に限ってはパロディ的な扱いかもですが)あちらの悪魔をネタにした話でよくあるけれど、神様側も悪魔側も処女に拘り過ぎだと思います。


日本版は題名以外に掲載順も違いがあり、本国では「狙われた~」・「われ~」・「シープメドウ~」の順で、順番を変えたことについて日本版の後書きで理由を書いていましたが、どう考えても本国版の順序の方が正しく、本国版だと共通の出だしの扱い方が、正しいものから卑怯なものに変わっていくのに、日本版ではいきなり卑怯な使われ方をしてしまって統一感が初めからなくなってしまう気がします。
更に本国版の順番だと爽やかに読み終えることが出来るので、ここはやはり本国版の順番の方が良かったかと。

ケッチャムに比べて、なかなか邦訳が出ないと思っていたレイモンは10年以上も前に(2001年に)お亡くなりになっていました。
それでも未訳の作品は残っているので訳していただきたいのー。あと、翻訳済みの作品ものきなみ入手困難(レベル1)になっているから、電子書籍でいいので再販してほしいものです。
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灯火 [読書:小説]


凍花 (双葉文庫)

凍花 (双葉文庫)

  • 作者: 斉木 香津
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2013/02/14
  • メディア: 文庫


「凍花」
斉木香津

表紙の眼が怖い今作は、美人三姉妹の長女が次女を撲殺してしまい、本人は殺害したこと以外を黙秘している中、残された三女が動機を探ろうとする話でした。
優しく美人な長女、気が強く美人な次女、甘えん坊で美人な三女と、もう1人病弱なのもいると若草物語ですが、いなくても創作物ではよくある設定となっているので、アニメとか漫画臭さを感じましたが、三姉妹はともかく2人姉妹なら、知り合いでもそんな設定・・・じゃなくて、性格の姉妹をよく見かけるのが不思議なところです。
そして、姉に何があったのか分かりかけてくる後半は、確かに実際に普通の学校に、アニメの清楚なお嬢様キャラのような子がいたら、そりゃー周りから浮くわなーと思わせられながら読みました。

軽くて読みやすく、読んでいるうちは面白かったのですが、読み終わるころには少し、作者が意図しているのかいないのか、長女の異常さは説明され、母親と次女も少し異常だと分かるものの、実は最も異常なのは、一人称の文章では可愛い性格なのに、それと同じ出来事が他の人から三人称で描写されると、意地汚くて性悪にしか感じられない三女に、最も精神の歪みを感じさせられる部分が出てきて怖かったです。
ただそれは、近所の小母さんズに長女の出所前に引っ越しを進められる描写が1度あるぐらいで済んでいる優しい世界でしたので、もしかしたら作者はそうとは思わずにただの記憶の齟齬として書いたとものかとも思われ、そこがなんともモヤモヤするところでありました。
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暗い場所 [読書:小説]


冥闇 (小学館文庫)

冥闇 (小学館文庫)

  • 作者: ギリアン フリン
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/10/05
  • メディア: 文庫


「冥闇」(DARK PLACES)
ギリアンフリン

家族三人惨殺事件から24年後、その事件で家にいながら生き残った当時少女の主人公が、趣味で殺人事件を調べている団体から接触を受け、当時の事件関係者に(金のために嫌々)会いに行くことになる現在の話と、24年前、主人公の兄が殺害犯として捕まるまでの話に、同24年前、主人公の母が殺害されるまでの話の3つが、交互に同時進行で流れる内容でした。
3つの話が3つとも、みんな貧乏が悪いんだな話で、そんな話なんだから仕方がないけれど、その貧乏臭い出来事の連続が嫌になり、何度も途中で読むのを止めてしまい、先日、8か月かけてようやく読み終わりました。
貧乏が故に汚い生活描写も多く、その中で特に気になったのは、注いだビールの泡を消すため、指で鼻を擦って脂を付け、それをグラスに突っこんで泡を減らし、それからビールを注ぎ足して渡してくる場面。へー、鼻の脂で泡を消せるんだーではなく、そんなものを飲ませられるのか!と、かなり嫌悪感のある描写でございました。

映画「ゴーン・ガール」が面白かったので、その原作者の別作品を読んでみようと買ったものでしたが、やはり映画が面白かったのなら、その原作を読むべきだと思いました。
そして今回の小説も映画される(された?)そうで、セロン主演かー、見た目的には全く違いますが、きっとまた人体改造を施してイメージ通りの姿になってくれるでしょう。
さて、小説が面白くなかった場合、その映画化作はどうしようか。
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巡礼地物語 [読書:小説]


カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)

カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)

  • 作者: 真梨 幸子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/11/13
  • メディア: 文庫


「カンタベリー・テイルズ」(「聖地巡礼」を改題)
真梨幸子

6本の短編集となっていますが、2つ目の表題作を中心として、他の5本はその表題作に何らかの関係がある内容となった本でした。
表題作は、ツアー客の参加者が、オマージュ元の「カンタベリー物語」同様、カンタベリー大聖堂への道すがら、各々の体験した不思議な話を語ろうとするもので、参加者同士が繋がっていたりもして楽しゅうございました。
残りの5本も、表題作内で語られた話の前日憚や、語られた話の真相に、語られなかった話まで出てくる凝ったものでしたが、私、子供のころから登場人物の名前は記号扱いで読んでいて、他の話に移るとそれまで読んでいた名前が脳から消えてしまう困った記憶力で、その5本の中には表題作を〆としている話もあり、意外と半分も仕掛けに気付かないで読み終えてしまった気もします。読み返しても気付かなそうで、誰か簡単な登場人物の相関図でも書いてくれないかのー。

本編よりも・・・と言ったら失礼だけど、本編よりも後書きが面白く、パワースポットが題材とかはどうでもいいですが、売れる前の作者が金銭的に危機的状況に陥り、もう駄目だとなったところで一発逆転となる、小説家波乱万丈物語になっていて面白かったです。デビューから現在までの自伝が出たら買いますよ。
今作も見事に売れなかったようなことが書かれていて、そこは「カンタベリー物語」のオマージュと紹介せず、「ハイペリオン」と同じ作品にオマージュを受けたと紹介していれば、一時期なら売れたんじゃないかと思いますがマーケティング的にはどうでしょうか。まあ今ならそんな宣伝をしなくても売れっ子作家になったようなので問題なしかも。

あとネタバレになるけど、4作目のタイトル「ジョン・ドゥ」は嘘にならないかのー。題名は地の文に当たらないから嘘は構わないの約束事かのー。

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個室内の会見 [読書:小説]


インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実 (徳間文庫)

インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実 (徳間文庫)

  • 作者: 真梨幸子
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2012/11/02
  • メディア: 文庫


「インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実」
真梨幸子

「殺人鬼フジコの衝動」の続編。
実際の事件を参考にした(と劇中でも言われる)監禁連続殺人事件が起き、それについての裁判も終わってから、無罪となった容疑者の母親(前作のフジコの叔母)にインタヴューを行おうとする雑誌社の人たちの話でした。
なんだか分からないけれど少しずつどうしようもならないところまで追いつめられていく息苦しい展開が続いたところへ、最初に書かれていたのに忘れていた、実に厭な犯行が再度行わてしまう厭な話で良かったです。前作はそんなになんとも思いませんでしたが、今作は本当に不気味なほどに気持ち悪い話でした。
ラスト、前作から続く仕掛けが紹介されますが、その後のもう1つの仕掛けはいらない気がしました。ナチス時代の馬鹿科学を未だに盲信しているような嫌いな設定です。
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与作等の木、切に黄身を重いと云う子と [読書:小説]


葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

  • 作者: 歌野 晶午
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 文庫


「葉桜の季節に君を想うということ」
歌野晶午

この作者の小説を読むのは2冊目かと思いますが、前に読んだ1冊は、先を全く予想しないで読む私でも、仕掛けの部分が見え見えで読むことになってしまい、それが分かったうえで読んでしまうと、それの説明を真相として長々と語られて終わるから、その回りくどさと結局どうでもいい話に疲れましたが、今作はそれを超えて、最後の仕掛けの部分を仕掛けだと気付かなかったほどで、かなりどうでもいい話を長々とされて終わってしまうので、何か読み逃してしまったかとネットで他人様の感想等を読んで、そこで驚かなければならなかったのか!と悪い意味で驚かされました。
元々、叙述トリックが苦手なのと、登場人物の名前は記号だと思って読んでいるせいもありますが、それにしても限りなく興味を持てない設定でした。
あと1冊目同様、子供が大人ぶって書いているような文章が苦手でなかなか続けて読めず、今回、出張中の機内でのヒマつぶしとしてようやく読み終えることが出来ました。3冊目は間違えて買わないようにしよう。
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人造人間の夢 [読書:小説]


アンドロイドの夢の羊 (ハヤカワ文庫SF)

アンドロイドの夢の羊 (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: ジョン・スコルジー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/10/04
  • メディア: 文庫


「アンドロイドの夢の羊」(THE ANDROID'S DREAM)
ジョンスコルジー

期待して読んでみたのですが、肌に合わないというか何というか好みの内容ではなく、買ったのは失敗だったような感じ。
序盤のオナラによる外交決裂の部分で、これは書いている人(だけ)は楽しんでいるんだろうなーと冷めてしまい、後半の羊の正体と云うかなんとかについてもあまり乗れず、アクション場面の口調も読みづらく・・・と、悪口ばっかりだのー。でも、軽過ぎる展開に何度か読むのを止めようと思ったぐらいです。
スーパーコンピュータをハッキングして開いた自家製プログラムのぐたりは楽しかったですが、こちらもそんなに話が膨らまなかったような気が・・・。
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さよならのテロ [読書:小説]


さよならの手口 (文春文庫)

さよならの手口 (文春文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/11/07
  • メディア: 文庫


「さよならの手口」
若竹七海

葉村晶シリーズの4作目。
何故か、今までそれが面白いと思っていた、1人称主人公の何事にも全て皮肉めいた言葉を返す部分が鼻に付き、なかなか先に読み進めず、病院での待合時間を使って、半年以上かけてようやく読み終わりました。
前からこんな感じだったと思うので、これは作者ではなく私の変化でしょうか。
次作以降の購入は少し考えよう。
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